METHODOLOGY

公開情報から言えることと、
言えないことを分ける。

TypeAtlasは、公開情報から観測できる価値提案、マーケット上の役割、表現、展開方法を同じ基準で比較します。消費者認知、購買意向、売上効果、企業内部の意図を直接測定するものではありません。

01 / ANALYSIS SCOPE

分析する範囲を限定する。

ブランドの内心やマーケットでの成果を推測するのではなく、公開されている情報から比較可能な構造を読みます。

分析するもの

  • 価値提案と対象ニーズ
  • マーケット上の役割と競争の置き方
  • ブランドの表現・着眼・指向・展開
  • 価格帯、販売チャネル、所有関係
  • 根拠となる公表内容と観測事実

直接は測定しないもの

  • 実際の消費者認知・好意度・購買意向
  • 売上、利益、広告・PRの因果効果
  • 企業内部の戦略意図や意思決定
  • 製品の効能保証、購入推奨、優劣評価
  • 公開情報から確認できない事項
02 / EVIDENCE CLASSES

4つの区分で、情報の性質を示す。

「公開されている」ことと「客観的事実である」ことを同一視せず、根拠と解釈を分けます。

FACT

観測事実

設立年、所有関係、価格、販売チャネル、出典URL、確認日など、公開情報から直接確認できる事項です。

BRAND CLAIM

ブランドの公表内容

理念、価値、方針、効能表現など、ブランドまたは企業自身が表明している内容です。第三者による事実認定とは分けます。

READ

TypeAtlasの解釈

複数のFACTとBRAND CLAIMを同じ分類手順で統合した、マーケットポジション、ブランド行動、価格帯などの読みです。

UNKNOWN

公開情報だけでは確認不能

消費者の実認識、社内意図、施策の成果因果など、現在の情報だけでは確認できない事項です。推測で埋めません。

移行方針

既存根拠は保守的なルールでFACTまたはBRAND CLAIMへ仮分類し、曖昧な項目は編集レビュー対象として残します。新規根拠は登録時に区分を明示します。

03 / PRIMARY READS

ライブで比較に使う、3つのREAD。

現在のマーケット・エクスプローラーと個別ページでは、マーケットポジション、ブランド行動、価格帯を主な比較軸として扱います。

READ

マーケットポジション

着眼(構想/実証)と価値重心(実利/理念)の2軸から、競争上の位置を読みます。順位や優劣ではありません。

READ

ブランド行動

表現、着眼、指向、展開の4つの観点から、公開情報上で見えるブランドの行動を要約します。

READ

価格帯

主な商品群の実勢価格と、ブランドが厚く展開する価格帯の両面を踏まえて整理します。

再分類の記録

同一の編集手順を独立に2回適用した結果、500軸中479軸が一致しました(96%)。これは編集手順の再現性を確認する記録であり、外部評価者間の一致率や正解率ではありません。

04 / SUPPORTING METRICS

補助指標は保存し、再監査する。

可視規模、確立段階、ブランド強度、CBBEは削除せず、根拠・判定規則・比較可能性を再確認する補助指標として扱います。

現在の扱い

これらの指標は過去に固定版レポートで使用しましたが、ライブサイトの主要比較UIには含めません。監査完了まで主比較の結論やフィルタには使わず、固定時点の記録として保持します。

05 / COMPETITIVE STRUCTURE

ブランド競争構造マップの算定方法

ブランド競争構造マップは、公開情報から整理した複数の特徴を比較し、ブランド間の共通点、相違点、探索上のまとまりを確認するための機能です。表示されるブランドは、売上、市場シェア、人気、購買代替性にもとづく競合順位ではありません。

分析対象と比較する特徴

TypeAtlasが収録する、日本国内で展開されているスキンケア100ブランドを対象とします。日本発祥ブランドだけでなく、日本市場で展開される海外発祥ブランドも含みます。

  • 価値提案・対象課題(対象ニーズ)
  • 販売チャネル・提供方法
  • ブランド行動(表現・着眼・指向・展開)
  • Market Position
  • 価格帯・代表価格

算定上の基本方針

  • カテゴリ、複数選択、数値を比較可能な距離へ変換し、特徴群ごとに重みを設定します。
  • 現在の特徴群ウェイト: 価値提案・便益 25.53%/対象課題 15.96%/販売チャネル 20.21%/ブランド行動 21.28%/Market Position 8.51%/価格 8.51%(合計100%)。
  • 確立段階・可視規模は再監査中の補助指標のため、現在の距離算定には含めていません。除外にあわせて上記ウェイトを合計100%へ再正規化しています(再監査完了後に扱いを再検討します)。
  • 各ウェイトは、統計的な最適化ではなく編集方針として定めた設計値(価値提案・便益24/ブランド行動20/販売チャネル19/対象課題15/Market Position 8/価格8/確立段階・可視規模6)に由来します。小数第2位までの端数は、上記の再正規化によるものです。
  • 感度確認: いずれか1つの特徴群の重みを±20%変えて再算定しても、各ブランドの比較候補上位5件は平均でおおむね9割が維持されることを確認しています(2026-08-01・収録71ブランド)。一方で、全特徴群を均等にする極端な設定では比較候補が大きく入れ替わるため、重み付けそのものは算定結果に実質的な影響を持ちます。
  • 欠損値を自動的な不一致として扱いません。
  • 2次元表示は探索用の近似です。画面上の見た目の距離より、算定済みの比較候補データを正本とします。
  • 表示順は競合ランキングではありません。
  • クラスターは探索上のまとまりであり、固定的なマーケット区分ではありません。
この機能が示さないもの

売上順位、市場シェア順位、人気順位、ブランドの優劣、商品品質・効果の順位、消費者の購買代替確率、企業が公式に認識する直接競合、市場機会・ホワイトスペースの確定。

06 / MARKETING STRUCTURE

対象ニーズ・提供価値・提供方法の整理

対象ニーズ・提供価値・提供方法は、ブランドを一つの性格や型へまとめるための分類ではありません。需要、価値、届け方を独立した比較軸として整理し、同じ需要を狙うブランドの価値や接点の違いを確認するために使います。

3つの軸の定義

  • 対象ニーズ:どの肌悩み・利用状況の需要に応えようとしているかの読みです。
  • 提供価値:その需要に対して何を価値として提供しているかの読みです。
  • 提供方法:その価値をどのような仕組み・接点で届けているかの読みです。
  • 3つは連動して決まるとは限らないため、独立に付与します。同じ需要を狙っても、価値や届け方が異なる組み合わせを比較できます。
  • 各ブランドには、共通パターン名(構造の比較用)と、ブランド固有の具体文(個別の理解用)の両方を付与します。

他の軸・機能との関係

  • 4軸はブランドの表現・着眼・指向・展開を読みます。対象ニーズ・提供価値・提供方法は、市場で誰に何をどう届けるかを読みます。同じブランドを異なる角度から比較する補完関係であり、どちらかが他方を置き換えるものではありません。
  • マーケティング構造候補は、対象ニーズ・提供価値・提供方法の一致関係を説明可能なルールで比較します。ブランド競争構造マップは、これらに加えてブランド行動、マーケット位置、価格を含む多変量距離を用います。二つの候補表示は目的が異なるため、別々に表示します。
根拠・限界・更新

3つの軸は、公式サイト・製品ページ・公式発信などの公開情報から同じ定義基準で整理したTypeAtlasのREADです。消費者調査による需要規模、購買代替性、企業内部の意図は直接測定していません。対象はTypeAtlas収録範囲内の日本展開スキンケア100ブランドで、定義パターンの版と市場データ基準日を明示し、意味のある変更は確認日とともに履歴へ記録します。

07 / SOURCES AND UPDATES

訂正可能な形で更新し、履歴を残す。

公式サイト、製品・販売ページ、公式発信、企業の公開資料、出典を明示できる第三者情報を確認対象にします。

更新方針

所有関係、価格、販売チャネル、分類根拠などの意味ある変更は、現在値を上書きするだけでなく、確認日と変更内容を構造化履歴に残します。

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